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桜桃忌 [エッセイ]

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太宰治 短編桜桃の一部分です

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子供より親が大事、と思いたい。子供よりも、その親のほうが弱いのだ。
 桜桃が出た。
 私の家では、子供たちに、ぜいたくなものを食べさせない。子供たちは、桜桃など、見た事も無いかもしれない。食べさせたら、よろこぶだろう。父が持って帰ったら、よろこぶだろう。蔓(つる)を糸でつないで、首にかけると、桜桃は、珊瑚(さんご)の首飾りのように見えるだろう。
 しかし、父は、大皿に盛られた桜桃を、極めてまずそうに食べては種を吐(は)き、食べては種を吐き、食べては種を吐き、そうして心の中で虚勢みたいに呟く言葉は、子供よりも親が大事。

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太宰が入水したのが6月13日 6月19日は遺体が発見された日
その19日に三鷹で桜桃忌が行われます
三鷹サロンの方によると昨年は300人が禅林寺に集まったとか
相変わらずの人気です。
森鴎外のお墓のそばに彼のお墓がありますが生前立派な作家の
お寺に自分の汚れきった骨が入るということがふさわしくない
と思っていたようです。(逆説のような気もします)
彼の人気は早く亡くなったこともありますがそういう自分の弱い部分を
書き込んだということもあると思います。
青春の文学とも呼ばれていますが。
私小説といいながらかなり脚色をしたとおもうので嘘の上手い人とでも
いうのでしょうか
多分 お話ししていてもユーモアたっぷりで周りを魅了していたのでしょう

桜桃 今年もスーパーに並んでいますね
佐藤錦の色がきれいです。







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ジオラマ [エッセイ]

時々夏日が記録されるようになってきました。
西向きの部屋はおそくまで太陽があたり暑さがこもります
今年はいつまで暑いのかしら
今から気が重くなりますね

友人でドールハウスを作っている人がいて最近作った家の写真を
見せていただきました
洋館が多いようですがやり始めるととっても楽しいらしいです
緻密な作業ですよね
小さな細々な物まで本物そっくりによく作りますよね
見ているのは大好きですが私には出来ない作業です。うらやましいな

前に載せたことがありますが柴又記念館に展示してあるジオラマです
寅さんがバナナの叩き売りをしています

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柴又のレトロな町並みの再現ですがとってもよくできています

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この2つは柴又の現在のおせんべいやさんと建物
ジオラマと同じですね
昔と変わらない風景です

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最近 私の町の近くに大きなショッピングセンターがオープンしました
個性がないのでジオラマにして残したい建物ではないですね
段々なくなってゆく昭和の風景
さみしいですね


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巣立ち [エッセイ]

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今年の冬は長い
早咲きの桜も今頃は散っている頃なのに
まだ五分咲きくらい

それでも雨の日が続いたあと 卒業式は晴れました
おめでとう

何年このキャンパスに通ったかな
先生に叱られたり 仲間に励まされたり 
泣いたり笑ったり

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人力車の姿が見えるけどどこを走ってくれるんだろう

懐かしい古本屋の建ち並ぶ通り
食堂のおじさん

変ったお店もあるけれど変わらないお店も多い
雑貨やさん ケーキ屋さん ラーメン屋さん
生協のお姉さん

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大隈講堂にもさようなら

いつかまた 来るから

卒業おめでとう!!

中止になった昨年の卒業式

今年はそれだけにいっそう感慨深く 喜びの景色を眺めました。


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あれから一年のフクシマ [エッセイ]

午後3時
オルゴールの音色が千の風になってを奏でます
大きな空が見える喫茶店に風がふきわたったような
気がして。。。
昨年の今日 そして父の命日の3月11日

震災後、福島はフクシマとなり、今、確実に前の福島と区別され
次第に問題を抱えさせられたまま孤立化させられているような
気がします。

先日、いわきへ帰省しました。
地元NPOの案内で仮設住宅なども見学してきました。
仮設住宅に楢葉町の従兄弟が入っています。

津波の爪痕のまだ残っている海岸沿いの荒れた風景も
見てきました。 

豊間地区の保育園
子どもたちは近くの高校の先生に助けられ全員無事だったそうです。 
何もなくなった場所に小さな便器だけが残っていました。

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豊間中学の前にはがれきが渦高く積まれたままです。
がれきの周りに来ると放射線量も高いのです。

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原発の近くの異様な風景も目にしてきました
久之浜地区の消防団の方の津波のときの救助活動の生々しい体験談も聞けました
農業を守るNPO や旅館若旦那たちの町おこしへの取り組み
自分たちも被災しながらの主婦たちの復興にかけるパワー
実際にお話を聞き交流をする中で元気をもらったのは私たちでした

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今の福島の現状は決して明るいものではないですが、地元を少しでも盛り上げようと
している人たちに私も何らかの形で協力したいと思いました。

3月18日から新宿スペースゼロでこども文庫と人と文化ネットワーク共催の
あのね展が行われます。
これは相馬市の子どもたちが被災体験を絵や作文で表現したものです。
10日ほど展示されワークショップも開催されますのでぜひお運びいただき
子どもたちの感性に触れてください。

http://www.support-fukushima.net/kodomotachi.html



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人形物語 [エッセイ]

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おひな様の展示が目立つ季節です

幼い頃 姉妹でひな壇の前で良く写真を撮りました
その頃は昔から家に伝わる古いおひな様をひとつひとつ親と
いっしょに飾ったものです 
三人官女 右大臣に左大臣 五人囃子
そして最後に親王台 お姫様 お殿様
大事に飾ったものでした

桃の節句が近づく華やいだ雰囲気が好きです
和室がぱっと明るくなります

娘が生まれて人形が親戚からたくさん集まってしまい
おひな様の他に西洋人形や市松人形もいっしょに飾りました
あの頃 どういうわけか人形が家にたくさん集まりすぎて
本当に恐いくらい。。
だから娘はあまり人形遊びをしなくて
いつも近所の友達がきて人形やぬいぐるみで遊んでました

小学生になったばかりの或る日 人形のいる部屋で
夜中に目が覚めた娘は自分がひとりなのに気がつき泣いてしまったのですが
その時人形が自分の周りに集まってきて慰めてくれたそうです

そのうちおひな様を飾る事はなくなってしまいましたが
このマンションに引っ越してきて友人から古い西洋人形を
預かった事があったのですがそれから私に怪我があいつぎ
友人にその人形を返しました

今頃どこにいるのかしら あの人形
友人は骨董屋から買ったおばあさんからもう私は長くないから
この子の世話はできないともらったものだそうです
娘はその人形が気持ちが悪いというのでしたが
とてもかわいい表情をした西洋人形でした

桃の節句が終わると本格的に春がやってきます


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3月が過ぎようとしています [エッセイ]

梅が散り始めこぶしが咲き始めました

強い風が吹き、桜ももうすぐ咲きそうです

可憐なピンクのぼけの花です

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3月は駆け足で過ぎて行きます

3月9日  父の81才の誕生日でした
お寿司と茶碗蒸しを美味しいといって食べたそうです

3月11日 そんな父が亡くなりました 急でした 信じられなかった
私が家に着いたときはもう冷たかったのです

葬儀を終えて

3月18日 娘が大学を卒業しました

3月21日 今日はお彼岸です
4年前に亡くなった友人の命日でもあり
ふとその人の笑顔を思い出しました
いっしょにイギリスにも行きました

今日母と妹が実家のそばの先祖のお墓にお参りに行ったはずです
父は納骨がまだなのでお墓にはいません
まだ家の中にいます 

父の育てた蘭の鉢植えにみごとな花が咲いていました。 
庭いじりをして 花を育てるのが好きだった父
花の種を近所の人や親戚に分けていました

3月 ほんとにいろいろありました

殿が谷公園でかたくりに会えました
小さな薄紫の花が私を慰めてくれました

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時間は何があっても淡々と過ぎてゆきます
日々一生懸命生きていきたいと思います
明るく




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人間失格 [エッセイ]

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20日から映画公開されるということで
太宰治の作品「人間失格」を読んでいます

かつて太宰の全集を揃えていたのですが
その頃は彼の生き方に興味があり書簡集や解説などを
読むばかりで作品自体にのめり込むことはほとんどなかった
むしろ同じ戦後の無頼派でも坂口安吾や檀一雄が好きで読んでいたのですが
あらためてこの人間失格を読むとなかなか面白いものがあります
葉蔵という主人公 若いのですが早熟です

青春時代をとうに過ぎた私から見れば今ありがちな若者像という感じがしないでもありません
頭が良すぎることが少し違う感じですが人間なんて所詮この主人公のように
自分にいつも不安を持っているものではないでしょうか

仮面と自分の本性を楽しまずに苦しむのがこの主人公なのです
薬や女に溺れ自分から逃げようとすればするほど自分が許せなくなる
人間失格ではなく人間らしい人間そのもののような気もしてきます

どうだ オレのこの弱さはと自慢して自虐的かつナルシストぶりを発揮している
太宰の媚びた笑い顔が浮かぶようです

太宰の自叙伝のような作品とも言われていますがけっこう覚めて書かなければ
こう流暢には語れないのでは?
文章が流れるように読めてしまうのですね

映画が楽しみです!

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グリム童話  [エッセイ]

先日 詩の合評会で詩誌「ラプンツェルのレシピ」を借りました
横浜の童話や詩を読む会の方がたがグリム童話のラプンツェルのお話を
もとにエッセイや詩を掲載したものです
表紙の絵も内容もすばらしいものでした
あらためてグリム童話の奥深さと彼女たちの空想力 分析力を感じました

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ラプンツェルのお話には王子 王女 魔女 塔 髪 鋏 野ヂシャ(サラダ菜)
様々な象徴がでてきます それらから自由に空想がはばたき 詩やエッセイが
紡ぎだされます

中でも 中井ひさ子さんのエッセイに興味をひかれました
どうしても食べたかった野ヂシャと引き換えに魔女は彼女の一番大切なものを
うばうのです 
それは子供も夫もいない何もない中井さんにはさみしさというものでした
しかし、せっかく野ヂシャを手に入れたものの何も感じない 楽しくもない

魔女の残した言葉
「寂しさはすべての想いの中に静かに溶け込んでいるのを知らなかったのかい」

身体の中を野ヂシャがゆっくりと落ちてゆく
いや 私が野ヂシャの中を落ちてゆくような気がする

と最後に結ばれています
この2行がいいです

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塔の中に閉じ込められるとして、
もし一人だけお客さんを呼べるとしたら誰を招きたいか?という問いでは
中井さんは見つめるというタイトルでキリンをあげています

「キリンは切ない目をしていて 小さな窓から覗き込んでくれる
見えすぎてあんなに切ない目をしているのかもしれない
長い首を上下に振りながら覗いてほしい と

そういえばキリンは確かにきれいな大きな目をしていますね
しかも限りなく優しそうな
長い長い首をもち、空からいろんなものをみているのでしょう
人の心の中まで。
なんだかキリンにあいたくなってしまうような文章でした

私だったら誰を呼ぼう
吟遊詩人や心理学者 哲学者 お母さんなんて人もいました
いろいろ考えてみましたがキリンに勝るものはないような気が
してきました

グリム童話って残酷な部分が多いのですが、人間の本質をついて
いるのでしょうね いろいろ想像をかき立てる詩誌でした



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女雛 [エッセイ]

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小沼丹の短編に女雛という一編があります
人形に全く興味を示さなかった少女がめずらしく興味を示したのが
唯一おひな様の女雛
少女が15歳になったときにもうそろそろ女雛とお別れということで
親に促され川に流しに行ったのです
その帰りに見たような女の人に道を訪ねられます
その人は少女をじっとみつめ優しい声でお礼を言ったのです「いままでお世話になりました』と
そして川の方に去って行ったということです
それは女雛の化身だったのかと少女はあとで気づくという話

今年もおひな祭りが近づいています
江戸川乱歩の人でなしの恋や押し絵と旅する男の話の中に絵の中の女性や
日本人形に恋いこがれる男の話があります
人形は何もいいませんがそれだけに訴えてくるものがありのめり込むと魂まで
奪われてしまう妖しい魅力を持っているのでしょうか

子供の頃に山形の方から人形売りがやってきて私の実家の居間でぬいぐるみやら
フランス人形やら木馬やらいろんな種類の人形を並べて売ることがありました
夜中にトイレに行くときはたくさんの人形があるその場所を通るのがとても
恐かったことを思い出します


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3月3日 女の子のおひな祭り


おひな様を飾らなくなってもうずいぶん久しくなりました



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ほほえましい風景 [エッセイ]

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休みのときなどに電車に乗っていて
ほほえましい風景に出会ったときは
今日は何かいいことがありそうだなという気がします

先日も電車の中でしきりに笑いかける赤ちゃんに出会いました
この子は人見知りするのに今日は珍しいといわれました
お母さんの言葉も嬉しくて
歯が生え始める頃で隣に座る私のバックのひもなどをさかんに
いじったりなめたりしようとするのですがいっこうに気にならないくらい
ゆったりとした気分になりました

赤ちゃんの顔をみていると飽きません
だっこしたらどんなにふわふわだろうと思います

休日はお散歩の合間に楽しいカフェ時間を過ごすために
コーヒーの美味しい喫茶店やギャラリー併設の喫茶店を探すのも
楽しみのひとつ

小さな町の落ち着いた喫茶店は若い人と混じって近所のおばあさんや
おじいさんの行きつけにもなっているようです
紳士淑女が喫茶店でくつろぐ姿 
なかなか決まっているなあとおもわれる今日この頃
喫茶店はお年寄りにとっても憩いの場所のようです


タグ:カフェ
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